フレイル・サルコペニアという言葉を聞いたことはありますか?現在、日本の一般高齢者のうちフレイルに該当する方が約10%、サルコペニアは10〜20%とされており、いずれも年齢を重ねるごとに割合が多くなっています。
○フレイル・サルコペニアとは?
フレイル(虚弱)…老化に伴い筋力や活動が低下している状態
身体機能の低下だけでなく、閉じこもりがちになる(社会的)、意欲や認知
機能の低下(精神的)など、フレイルは多面的な要素が含まれる。
サルコペニア(筋肉減少症)…加齢に伴う筋肉量、筋力、身体機能の低下
加齢以外にも、エネルギーやたんぱく質などの摂取不足
身体活動量の減少、疾患が原因になることもある。
フレイル・サルコペニアに該当する高齢者において、筋肉を大きくする(減らさない)ことは、介護予防や転倒予防にもつながるため、非常に重要です。そのために特に有用とされているのが運動と栄養です。筋力や筋肉量の改善には、運動と栄養単独の場合よりも、運動と栄養を併用した方が良いとされています。
○特に重要な栄養素とは?
たんぱく質・ビタミンDです。
たんぱく質:筋肉、内臓などをつくる栄養素。肉・魚・卵・大豆製品・乳製品に多く含まれます。筋肉量を増やしたい場合は体重1kgあたり、1.2〜1.5gとると良いです。
※体重60kgの人が必要なたんぱく質は72〜90gです。
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