薬剤師のしごと

お薬の話


 以前、「薬剤師のたまご」についてお話ししましたが、今回はその第二弾として、この「お薬の話」を担当している私たち「病院薬剤師」の話をしようと思います。

病院で勤務する私たち薬剤師は「病院薬剤師」と言われていますが、一昔前は、外来の院内調剤と入院患者さんの飲み薬の調剤が中心で、なかなか患者さんとの接点がなく、調剤室にこもって行う業務がほとんどでした。

時代と共に病院薬剤師の行う業務が拡がり、(今では当たり前に行われていることですが、)注射薬の個人セットや注射薬の無菌的な調製、外来窓口での服薬指導や入院患者さんのベッドサイドでの服薬指導などを、薬剤師が徐々に担当するようになりました。これにより病院薬剤師は調剤室から少しずつ外来窓口や病棟へ進出する機会が増え、患者さんとより近く、より多くの接点をもち、より安心して薬をのんでいただける環境になってきたかと思います。

 現在では、薬剤師が病棟にいる時間を増やし、医師や看護師との連携をさらに深めることで、よりスピーディーに、より確実に治療が進むような取り組みがなされています。当院でも平成25年4月から各病棟に担当薬剤師を一定時間配置し、服薬指導や退院指導だけではなく、患者さんに安心して治療をうけていただけるよう、各病棟で日々の薬剤業務を遂行しています。

各病棟には担当の薬剤師名が掲示してありますので、薬に関して何かございましたら、遠慮なく声をかけていただければ、と思います。

 近年では、効果が高い反面、副作用が重篤な薬が多く発売されています。また、後発医薬品も種類が激増し、注意すべき副作用やのみあわせなどは煩雑になるばかりです。私たち薬剤師は、患者さんの安全を守る役割を果たせるよう、日々研鑚し、様々な問題に取り組んでいます。

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