お薬の話
最近、飲んでいるお薬の名前が変わって、戸惑った経験はありませんか? というのも、ジェネリック医薬品が広く普及してきた影響があります。 ジェネリック医薬品とは、先発医薬品(これまで使われてきた新薬)の特許がきれた後に、他の製薬会社が同じ成分を製造・販売する医薬品のことです。 以前はジェネリック医薬品の商品名を各製薬会社が独自に考えていました。患者様により覚えてもらうために、わかりやすく、覚えやすい名前が多かったようです。 例えば、胃粘膜保護剤のムコスタ®錠100mg(成分名レバミピド)のジェネリック医薬品の場合だと レバミピド錠100mg「トーワ」 レバミピド錠100mg「サワイ」 等といったようになります。 ここ最近、薬の名称変更が増えてきているのはこの影響です。ジェネリック医薬品の製薬会社が独自につけていた商品名を上の基準に則って変更しているのです。 私たち病院薬剤師が、入院患者様の持ち込まれた薬を確認していますと、しばしば同じ成分の薬を数種類持ってきている方に遭遇します。同じ薬であると認識しておらず、重複して服用していたケースも少なくありません。このようなことは思わぬ副作用を起こすことにもつながります。 薬の先発医薬品からジェネリック医薬品への切り替えやジェネリック医薬品の名称変更などの際には十分にご注意ください。 このようなことを防ぐためにも、是非お薬手帳の活用をおすすめします。 また、お薬の質問や疑問などありましたら、私たち薬剤師にお気軽にご相談ください。 |