最近では、健康に良いと考えてサプリメントを飲んでいる人も多いですね。
そして、「サプリメントは薬ではないから...」と言って、薬と一緒に飲んでいる人がいるかもしれません。 確かに、サプリメントは薬ではありません。サプリメントという言葉は、法令では定義されていませんが、健康保持・増進を目的とされた『食品』の総称であり、栄養機能食品やいわゆる健康食品のことを指します。 では、サプリメントは食品なので薬と一緒に飲んでも安全なのでしょうか?多くのものは一緒に飲んでも影響はありませんが、サプリメントの成分によっては薬の効果が弱くなったり、逆に効きすぎてしまう場合があります。
以下に薬との飲み合わせに注意が必要なサプリメントの例をいくつか挙げます。 |
■クロレラ含有食品・青汁(ケール)・スピルリナ |
|
ビタミンKを多く含み、血液凝固防止剤ワルファリンの作用を阻害し、薬の効果を弱める。 |
|
■セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート) |
|
抗てんかん薬・気管支拡張薬・強心薬・抗不整脈薬・免疫抑制剤・血液凝固剤などの薬の効果が弱くなるおそれがある。
また、一部の抗うつ薬では薬の作用が増強され、重大な副作用が起こるおそれがある。 |
|
■イチョウ葉エキス |
|
抗血小板作用(血を固まりにくくする)があるため、血液凝固防止薬・解熱鎮痛剤との併用により、出血傾向が強くなる可能性がある。 |
|
この他にも飲み合わせに注意が必要なサプリメントはあります。
体に良いと思っているビタミンやミネラルのサプリメントでも、たくさん摂りすぎると薬の効果に影響を与えたり、副作用を引き起こすことがあります。
また、薬とサプリメントあるいは複数のサプリメントを一緒に飲むと、それぞれに同じ又は類似成分が含まれているものもありますので、必要以上に摂り過ぎないよう注意することも大切です。
薬を服用中の人は、サプリメントを自己判断で使用せず、医師や薬剤師に相談しましょう。
また、サプリメントを飲んでいる人は、薬局で薬を購入したり、病院で薬をもらう場合には、使用しているサプリメントがあることをご自身の体を守るためにも伝えるようにしましょう。
おくすりについて不安や疑問などがありましたら、かかりつけの医師や薬剤師にぜひご相談ください。 |
|
|