お薬の話
最近、水を飲まなくても、もしくは少量の水で服用できるお薬が増えています。 口腔内崩壊錠は、従来のお水で服用する薬と有効成分はまったく同じものですが、薬を成型する材料に工夫がされています。医師が処方する薬にも、最近では多く取り入れられています。例えば、薬の名前に “OD”や“D”といったアルファベットがついているものがあります。これは、口腔内崩壊錠を意味しています。 <製品の名前の一例>
| ||||||||||||||||||||||||||||||
お薬は、本来コップ一杯程度の水また白湯で服用することとされています。少ない水で飲むと薬が溶けにくいため、吸収が悪くなって薬の効果が十分に現われないばかりか、食道にくっついてその部分が刺激され、潰瘍ができてしまうことがあります。 一方、口腔内崩壊錠は、口の中で速やかに溶けるので、お薬の効果を十分に発揮でき、さらに、お薬の飲みづらさを軽減できるのです。 |
||||||||||||||||||||||||||||||
口腔内崩壊錠の特徴 <問題点> 入院患者さんや高齢者は他にも普通の(口の中で溶けない)薬を飲んでいることが多いので、やはり、飲むには水が要ることになります。しかし、一剤でも口の中で溶けやすいお薬があれば、服用しやすくなります。 実際には、上記のような利点や問題点を考慮し、それぞれの患者さんにあった薬を医師が処方をしています。 |
||||||||||||||||||||||||||||||