お薬の話
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コントローラーでは主に吸入ステロイド薬を使用し、気道の炎症を鎮めます。 吸入薬は飲み薬や注射薬と違い、気管支に直接届くため、ごく少ない量(飲み薬の1/100〜1/1000の量)で効果が得られ、副作用が少ないと考えられています。 吸入をしたら息をとめるようにします。これは薬を出来るだけ肺の中に留めておくためです。できれば10秒以上、発作時など苦しい場合でも無理のない範囲で息をとめます。 このようにして吸入された薬は10〜40%が肺に届いて本来の効果を示し、残りの60〜88%は吸入器具や口の中に付着してしまいますので、吸入後は器具のふき取りをし、また口の中に付着した薬はうがいで洗い流しましょう。 あるいは食直前に吸入する方法もよいかもしれません。 と言うのは、うがいをしても口の中に残ってしまった薬は食事と共に消化管に入り、肝臓で分解されるというのが、この方法だからです。 もし2種類以上の吸入薬を同時に使用する場合は、まず気管支拡張作用をもつ長時間作用性β2刺激薬、次にステロイド薬の順で吸入するとよいでしょう。はじめにβ2刺激薬で気管支を十分に拡げておけば、後から吸入する薬剤が気道の奥まで到達しやすくなります。5〜10分くらい間隔をあけて、次の吸入をするようにしてください。 発作時には、リリーバーの短時間作用性β2刺激薬を吸入します。リリーバーは早めの使用がポイントです。ひどくなってからだと、よく効かないことがあるからです。 もし、決められた最大量を吸入しても発作がおさまらないときは、それ以上使わないで直ちに医師の診察を受けてください。過剰に吸入してしまうと、心臓への刺激が強まり危険です。 毎日続ける吸入薬などの治療が喘息発作の予防につながります。 ぜひ治療の参考になさってください。 |