栄養科コラム
今回は朝食の摂り方についてご紹介します。
朝食は1日の始まりの大切な食事で、特にしっかり食べたいものです。1日3食摂って、かつそれぞれが栄養バランスのよい食事というのが理想的ではありますが、続けていくのに無理は禁物。まずはできることから始めていきましょう。
朝食を抜くと、筋肉分解や体力低下、体内時計の不一致が起こり、結果として肥満や動脈硬化の原因となることがわかっています。
朝食を抜いたダイエットは筋肉減少や水分不足による減量であって、肥満やメタボリックシンドロームが起こる負のサイクルから脱していません。
習慣的な朝食欠食の影響が、30歳代には血液検査の異常として現れ始め、40~50歳代にかけて内臓脂肪が著しく増加することが報告されています。
朝食を摂らない人にはいろいろ理由が挙げられますが、ほんの少し気をつける事で思っていたより簡単に改善することができるものです。
体内時計を整えるために必要な、良質なたんぱく質を摂る事が大切です。また、時間のない朝にも簡単に作れること、昼夜で不足するものを中心に摂るようにすることが朝食の基本です。
コンビニや外食で朝食を摂る時は、品数を複数にするよう気を配ってみましょう。コンビニでは、パンだけ・おにぎりだけ、といった単品食べにならないように野菜ジュースやヨーグルトを添える等をしてみましょう。
外食の場合でも、できるだけセット料理になっているものを選択しましょう。ご飯などが多い場合は最初から盛り付けを少なくしてもらえば安心です。
カロリーの目安は、1日に摂りたい全量の30%を基準に。例えば1600kcalの場合は480kcal分の量を目安にして下さい。
パン食の場合は野菜や卵が添えられているセットメニューか、野菜やおかず類がとれるような具だくさんのサンドイッチがよいでしょう。
自分の生活スタイルに合わせ、毎日続けられる朝食内容に工夫していく事が、健康で太りにくい体を作ることに繋がります。
2019年2月 栄養科