摂食・嚥下障害とリハビリテーション

なるほどリハビリこらむ

嚥下障害とは?
食物を飲み込むことを「嚥下」といいます。嚥下障害とは、水分や食物が気管に間違って入ってしまうことです。
飲み込むことの障害です。

嚥下障害はある日突然起こるものではなく、加齢とともに徐々に飲み込み機能が悪くなると言われます。
しかし問題視している嚥下障害とは、日常生活で「摂食のことで困っている場合」や「脳梗塞や肺炎などの病気を起こした場合」です。
健康に日常生活を過ごしている人でも時々「むせる」ことがあると思いますが、これは嚥下障害とは呼びません。
嚥下障害にも重症度があり、重症度に合わせて、摂食・嚥下のリハビリテーションが行われます。

ここで・・・「摂食」とは?
私たちは嚥下する前に、食物を見て、「何から食べようかな〜」「どのくらいの量を食べようかな〜」と無意識に考え、口に食物を運びます。そして、口の中で歯や舌を使いながら咀嚼され、形を整えて飲み込むのです。
「摂食」とは、飲み込む前までのことを言います。

摂食・嚥下のリハビリテーションとは?
食事を食事として捉えるところから飲み込む機能のどこで問題が起きているか評価し治療します。
リハビリテーションによって機能が改善することもあれば、残存能力を活かすためにお箸やスプーンを変更したり、食べる姿勢、食べるスピードを調整することで、摂食・嚥下障害の人のより良い食生活が獲得できるようになります。大切な人のために、楽しい食事になるようしっかりとした評価が必要ですね。

しかし残念ながら、口から食物をとれない場合もあります。口から十分な栄養をとることができなくなった方のために、点滴や胃ろうなど様々な栄養摂取の選択肢があります。 点滴や胃ろうなどで十分な栄養を補給し、体力の回復を確認しながら再びリハビリテーションを行うことも可能です。 医師にご相談いただき、その方にあった方法でリハビリテーションを行っていくことが大切です。



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2016年4月更新 リハビリ科

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