健康な胃をとりもどしましょう

検査のお話

日本にはピロリ菌に感染している人が約6000万人いると言われています。
日本ヘリコバクター学会の調査では、日本の胃がんの95%、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の80〜90%がこのピロリ菌に
感染しているといわれ、「ピロリ菌の陽性者は、胃がんリスクが5倍になる」との報告もあります。
また、「団塊の世代」と言われる方々の70%以上がピロリ菌に感染しているといわれています。

2000年から除菌適応がありましたが、「胃潰瘍、十二指腸潰瘍を発症した人に限り」
という条件が付いていましたが、今年の2月21日、以前お話させていただいたヘリコバクターピロリ菌の除菌適応疾患に 「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」が追加され、保険適応が認められました。
WHOはピロリ菌を「胃がんの明らかな発がん因子」と認定し、日本ヘリコバクター学会も「感染者全員の除菌を強く勧める」と記しています。
定期的な健診とともに、ピロリ菌についての健康チェックもした方がよさそうです。
当院のピロリ検査は「尿素呼気試験」、「血中ピロリ抗体」、「便中ピロリ抗原」といろいろありますが、
その中でも「尿素呼気試験」が比較的簡便で、検査感度も良い方法です。
検査薬を飲む前と飲んだ後に「呼気」を採取し、その呼気の成分を分析することによってピロリ菌の有無を判定します。
痛みもなく20分ほどで終わる簡単な検査です。

ピロリ菌を排除して健康な胃をとりもどしましょう。


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