似たお薬に注意して下さい

お薬の話

お薬を正しく使用していますか?以前に坐薬の使い方について説明しました。今回は同じくお薬の使い方のおはなしです。

外用剤は飲むお薬と違い、塗ったり、貼ったりする身体の表面に直接作用させるお薬で、使い方も様々です。
下の写真を見てください。どのように使うお薬かわかりますか?全て目薬のように見えますが違います。


左から①点眼薬、②点鼻薬、③塗り薬、④飲み薬です。

点眼薬はつまり目薬で、目に薬液をたらすものです。
直接目につけないように注意しながら、薬液を滴下すると衛生的です。

点鼻薬はつまり鼻のお薬です。花粉症の方などは鼻に噴霧するタイプの点鼻薬を使うことが多いのではないでしょうか?
写真のお薬は耳にたらして使うこともあるため、噴霧ではなく滴下して使用します。横になると使いやすいお薬です。

塗り薬は、液体のローションなどがこのような形をしています。
クリームや軟膏はチューブに入れることが可能ですが、液体はチューブに詰めたのでは開けたと同時に出てきてしまうため不適です。
頭皮にふりかける場合も写真のような形が便利です。

最後は飲み薬です。お薬の成分が濃縮されていて、お水に数滴たらして服用します。

以上のように、同じような形をしていても、使い方やお薬の効果はまったく違います。
塗るお薬を目に注してしまうなどの事故を防ぐため、容器には「ローション」や「飲み薬です」などと記載されています。
また、使用法の説明書が添付されているお薬もあります。
飲み方や使い方がわからないお薬は、必ずお近くの病院、薬局などで確認してから服用・使用して下さい。

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