検査のお話
例年にない大流行 全国的にマイコプラズマ肺炎患者が急増しています。 当院のある葛飾区でも感染者の報告が段々と増加している傾向があるそうです。 マイコプラズマ肺炎は若者や子どもに多い感染症とされていて、 例年は10月以降から翌年春先までがピークと言われています。 し かし今年は6月以降に患者数が増え始め、10月以降は過去10年では例のない規模の流行だといわれています。 〜 マイコプラズマとは 〜 マイコプラズマ肺炎は細菌とウイルスの中間的な性質を持つ微生物、「マイコプラズマ・ニューモニエ」という菌が原因で発症します。 症状は咳、発熱、頭痛など。肺炎とともに、咽頭炎、気管支炎も発症例もあります。 〜 感染経路 〜 せきの飛沫や接触により感染します。インフルエンザのようなワクチンはないために、 予防はうがい、手洗い、マスクの着用が有効とされています。 潜伏期間が2〜3週間と長いためこの間に病原体をまき散らしてしまうことが多く、このことが大規模な流行をおこす原因とも言われています。 冬場はインフルエンザやノロウイルスの感染とともに、マイコプラズマ肺炎の予防が大切です。 予防法は3つの病気とも共通しています。「手洗い」「うがい」「マスク」そして特に流行している時期には人混みを避けるなどの予防策をとると共に、十分な睡眠と栄養をとり、健康管理に気をつけるように心がけることが大切です。 また、マイコプラズマは有効な抗生物質があり、早期に対応することで症状の重症化や感染の拡大を防止することが出来ます。 当院の検査室には「インフルエンザ」「マイコプラズマ」「ノロウイルス」の検査キットがあり、迅速に検査結果を出せる体制を整えております。 検査につきましては担当医にご相談ください。 |