サービス付き高齢者向け住宅

役立つ福祉の話

 
最近、お一人暮らしの方が当院を退院される際に「以前と同じように家事炊事が出来るか心配。でも施設での集団生活には抵抗があるんです」と仰る方が多くなっております。
そこで今回は特別養護老人ホームとも違い、介護老人保健施設でもない「サービス付き高齢者向け住宅」をご紹介したいと思います。
サービス付き高齢者向け住宅(通称サ高住とも言います)は都道府県で認可された賃貸住宅を民間の業者が運営し、自立或いは軽度の要介護状態の方を受け入れる施設です。
入居の対象者は「60歳以上の高齢者または要介護者・要支援者及びその同居者」とかなり幅広い層を受け入れされていますが、施設によっては「感染症の方の入居不可」や「認知症の方の入居不可」と制限もありますのでお気を付け下さい。
また連帯保証人も必要となっております。
多くのサ高住は段差が無く、廊下幅は78センチ以上ありバリアフリーの構造が義務化されています。 必要に応じて併設する居宅介護支援事業所からケアマネージャーを手配し、ヘルパーさんを派遣する事も可能です。しかし、ヘルパーさんの対応は身体介護や家事援助業務ではなく、見守りや生活相談がメインとなります。
もし、身体介護や家事援助の手厚い対応をご希望されるのであれば「介護付き有料老人ホーム」への入所をお勧めします。あくまでもサ高住の入居対象は自立から軽介助レベルの方となっております。
気になる入居費用ですが多くの施設では初期費用(敷金・礼金)と月額費用が必要となります。初期費用は0円の所もあれば数百万円、月額費用は10〜30万円とかなりの差がございます。ちなみに都心部に向かえば向かいほど設定金額は高くなります。
入所の申込みは各施設で行います。入所申込書やご本人確認書類・連帯保証人の本人確認書類・健康状態の確認書類等諸々の書類を提出し「自立度」や「介護必要度」を判定会議にて総合的に判断し入所の可否が決定します。
「施設」と一言で表現しても受け入れ形態は千差万別です。その方の現状に即した生活の場を提供する事が大切であると思います。
地域連携室では、患者様やご家族様が、不安や悩みなどなく安心して
療養生活をお過ごしいただけるよう、ソーシャルワーカーが、生活上の様々な
医療相談をお受けしております。

些細なことでも構いません、心配事やわからないことがありましたら
地域連携室のソーシャルワーカーにご相談ください。
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