検査のお話
皆さまは診察を受けた後や診察前に血液検査のために採血をすることがあると思います。 その際の疑問に思っていることにお答えします。 採血室では最大で20mlの血液を採血することがあります。 採血中に「こんなに採ったら血が無くなっちゃうわ〜」、などと言われることがあります。 でも心配ありません! 血液は体重の約1/13程度、つまり70kgの成人男子の循環している血液量は約5リットルあることになります。 また、血液は蛋白質や水分を含む液体成分と赤血球などが含まれる固形成分で構成されていますが、液体成分は組織の代謝の結果、1日約300mlの生成される水分などから速やかに補給され、赤血球などの固形成分は骨髄や肝臓などに貯蔵してあるのでそこから速やかに補充されます。 しかも血液を造る骨髄というところには1〜3週間で2〜3倍血液を造る力があります。 ですから採血後はそれらの機能が働いて元通りの血液量に戻ります。 一般的に生命の危険があるとされているのは循環血液量の1/3すなわち約2リットルが失われるときなので1回の最大採血量である約20mlでは心配ないということになります。 ただ、採血後に冷や汗が出たり気分が悪くなったり、倒れたことがあったりした方は遠慮なくお申し出下さい。 |