お薬の話
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それでも誤飲事故は後を絶ちません。服薬の機会が多い高齢者に目立ちますが(図2)、若くても「慌ててうっかり…」というケースが複数あることにも注意が必要です。また、誤飲したことに気付かない場合がほとんどで、腹痛などの症状が出て初めて病院で発見されることが多く、その時にはすでに食道や胃が傷ついた状態というケースが多いようです(図3、4)。
このような事例を踏まえ、まずはPTPシートを飲みこんだら危険ということを知ってもらうための注意喚起ポスターが作成され(図5)、誤飲を防止するための取り組みがなされています。 図5 誤飲防止の注意喚起ポスター (1) PTPシート誤飲防止のため1錠ずつに切らない(2) 高齢者に目立つため、ご家族や介護者などに対しての協力要請 (3) PTPシートを飲みこんだかも…と思ったら、ただちに受診 (4) お薬を渡す時には「シートから薬を出して飲むよう」患者へ説明を (5) 状況に応じて「一包化」を活用 私たち薬剤師や医療現場にとって難しい課題もありますが、一人でも多くのかたに危険度を理解した上で安全に留意していただき、少しでも安心して服薬してもらえたら、と思います。
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