採血時の消毒について
検査のお話
先日、採血時にアルコール消毒の必要性について患者様からのご質問をいただきました。
- 「なんで採血前に消毒をする必要があるの?」
- 「自分の皮膚にも細菌がいるの?」
- 「自分の体にいる菌でも害があるの?」
今回はこれらのご質問を踏まえて採血前に必ず行なっている消毒についてお話します。
アルコール消毒の目的
アルコール消毒の主な目的は
これらによって得られる効果は・・・?
- 皮下組織、静脈への細菌の侵入防止 = 感染予防
- 血液検体への細菌の混入防止 = 血液培養等の検査の正確性向上
風邪や病気ではない皆さんの体にも常在菌(健康な体にも存在する菌)がいます。
- 自分の皮膚にも細菌がいるの???
- 風邪や病気ではない皆さんの体にも常在菌(健康な体にも存在する菌)がいます。
- 自分の体にいる菌でも害がある?
- 必ずしも常在菌が体内に入り込んで病気になるわけではありません。
免疫力の低い方など、免疫不全を起こす病気の方は自分の体の菌でも感染症状を起こしやすいといわれています。
- 採血者の手指には・・・?
- 健康な方の皮膚にも細菌が存在している事に触れましたが、もちろん採血をする人の手にも細菌(常在菌)は存在しています。
当院では
- 1回の採血ごとに手袋の交換をする。
- 1回の採血ごとに採血者が手指消毒を行なう。
ことで採血時の感染対策を行なっています。
患者様へのお願い
当院では以下の2種類の消毒綿を使用しています。
- 70%エタノール消毒綿→アルコール消毒綿
- 0.2%クロルヘキシジングルコン酸塩消毒綿→ノンアルコール消毒綿
お酒が飲めない方やアルコール消毒で1度でも皮膚の赤み・かゆみ・かぶれ等の症状が出現した患者様はアルコールアレルギーの可能性があります。
アルコール消毒での皮膚症状悪化防止の為、アルコール成分を含まないノンアルコール消毒綿を使用させて頂きます。
担当者がアルコール消毒の可否についてお聞きする際にご一報ください。
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