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栄養科科コラム
食欲と健康維持
「食べること(食事)」で他者から制限されるとなんとなく嫌な感じがしませんか?
私たち栄養士が患者さまとお話をする際によく言われることがあります。それは「食べたいものを食べて何がいけないのだろう」「高齢なので好きなものを食べていいでしょう?それが一番の楽しみです」などです。
食べることが好きな人は健康のために食事を制限したり、食べたいものを禁じられることでストレスを感じることが少なくないです。
また逆に食欲不振などで必要な食事量がとれていない方、好き嫌いが多い方など偏った食生活をしていると、見た目が普通の体格でも血液の検査データ結果では栄養失調傾向にある方もいます。
食べることは生きる源であると同時に生活習慣が密接に関係しています。だからこそ
人によってさまざまな違いがあると思います。私たちはできる限り患者さまの生活スタイルを重視しそれぞれにあった食事療法を、患者さまと一緒に考えさせていただいております。しかし健康を維持するうえで最低限守っていただきたいことはあります。それは食事と健康はとても密接な関係があるのであまりにも、食生活が極端に偏っている場合、生活習慣が乱れている場合には、栄養バランスをとれるような献立の提示や生活習慣の改善方法なども無理のない程度に提案させていただきます。

健康維持でやはり「肥満」は改善すべき状態であり食生活とも関連が深いです。
疾病などにより、体重管理が難しいかたもいらっしゃると思いますが、肥満の多くは生活習慣や食習慣の乱れからくることが分かっています。ではどのような生活習慣が肥満になるのでしょうか。

みなさんは「肥満」とはどのような状態をいうとお考えでしょうか。
一般的に肥満とは、中性脂肪の過剰な蓄積と定義されています。
これまでの肥満は「状態としての肥満」と捉えられていましたが、日本肥満学会によると治療が必要な肥満を「疾病としての肥満」と定義し肥満症としています。診断基準としては日本肥満学会ではBMI≧25としています。また、内臓脂肪が蓄積した内臓脂肪型肥満では生活習慣病関連の疾患が発症しやすいといわれています。
割合では男性では青年期から、女性では中高年期に達すると明らかに体重の上昇傾向にあるようです。特に女性の場合は閉経が肥満を誘発することも原因の一つと考えられています。


下記のような生活習慣を続けていると肥満のリスクが増えるといわれています。

<食習慣>
1. 緑黄色野菜が嫌い
2. 油を多く含む食事がすき
3. アイスクリームやスナック菓子をよく食べる
4. 料理に砂糖を使う頻度が多い
5. 夜食・間食が多い
6. お腹一杯満足するまで食べる
7. テレビ・新聞を見ながら食べる

<運動習慣>
1. どこに行くにも車を利用する
2. 歩き、自転車などが嫌い
3. 座位の仕事である
4. 座ったら動かない
5. 階段は使わず、エスカレーター・エレベーターに乗る

以上のような項目で当てはまることはありますか?もし、複数当てはまっていたとしたら要注意です。

しかし、食欲を抑えることはとても難しいですね。
お腹いっぱい食べることはとても幸せなことです。でも好き放題食べてばかりいるとカロリーオーバーになり、健康を害することがあります。ストレスをためずに上手に食欲をコントロールするにはどうすればいいのでしょうか。

低カロリー食品を利用する
海藻類・きのこ類・こんにゃくなどはエネルギー量も少ないので食べる量を気にする必要はありません。食物繊維も豊富なので腸内環境にも良いです。
   
野菜から食べる
炭水化物から食べると血糖が上昇しやすく脂肪がつきやすくなります。
食物繊維を食べた後に炭水化物を摂取することで血糖の上昇を緩やかにするので食べすぎを防ぐことができます。
   
間食がやめられなかったら歯を磨いてみる
歯磨き粉の感じが口の中にあると食事をしてもあまりおいしいと感じないですね。
無駄な間食を防げそうですね。
   
睡眠をしっかりとる
睡眠をしっかりとることで満腹中枢を刺激するレプチンが分泌されます。
レプチンは脂肪の燃焼にも役立ちます。
   
盛り付けにこだわってみましょう。
比較的大きめのお皿にきれいに盛り付けてみましょう。
また、大皿に複数の献立を載せてカフェで食べるような盛り付け方にするとゆっくり時間をかけて食べることができ、お腹一杯にもなります。

いくつかの方法をうまく食生活に取り入れて上手に食欲とお付き合いできるといいですね。
2013年7月1日更新 栄養科
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